塚崎の大クス

ふるさと探訪「塚崎の大クス」
塚崎の大クスは塚崎古墳群一号墳(円墳)の上に生えていて、蒲生の大クス、志布志山宮神社の大クスに次ぐ巨木だ。樹齢推定1200年から1300年以上とされ、高さ25メートル、目通り幹廻り約14メートル。国指定遺跡の塚崎古墳群一号墳(円墳)の上に生えている全国的にもめずらしいオオクスだ。塚崎大塚神社の神木とされ、地域の崇拝をうけながら現存し、長い歴史を見守って生きている。【国指定天然記念物 昭和15年2月10日指定】


史跡塚崎古墳群一号墳(円墳)の上に生育している全国でもめずらしいクスの巨樹


歴史探訪ツアー風景。見学と保護のために木の周辺には木道が配置され、パワースポットとして注目を集めている。


周りの人物と比しても木の大きさが実感できる。


養生も終わり、すっかり樹勢を取り戻した大楠。

串良二十三や市2013

江戸時代から続く伝統市「くしら二十三や市」
大隅地区新春恒例のくしら名物「くしら二十三や市(にじゅうさんやいち)」は、地元の特産品や陶器、刃物、農具、竹細工等の生活実用品のほか、日用雑貨、地元特産品など県内外から約300店舗が軒を並べる。市は江戸時代後期の天保年間から旧暦の12月23日に正月用品の物々交換の場として始まった。戦後一時途絶えた時期があったが1952年(昭和27年)に復活。毎年1月末に開催され、春の訪れを告げる大隅路の風物詩となっている。特に、植木市や陶器市は昔ながらの人気があり、二十三や市の名物だ。二十三や市では剣道大会や音楽パレード、太鼓の演奏、歌謡ショー等、多彩な催しが市を盛り上げる。2013/01/26更新



江戸時代からの長い歴史と伝統を持つ串良の二十三や市は、木市や地元の特産品、陶器、刃物、農具、竹細工等の店舗等、県内外から約300の露店が並び、たくさんの人出で賑わう。


沿道木市の草花が南国の一足早い春の訪れを感じさせてくれた。


二十三や市の植木・苗木を求めて来る人が多い。


陶器や農具、刃物市は昔ながらの二十三や市風景だ。


手作りの竹細工製品や安くて実用的な製品を求めて訪れる人が多い。


地元特産品コーナーでは地元で獲れた魚や大根の漬け物等の試食があり、人気を集めていた。


舞台では太鼓、踊り、歌謡ショー、カンパチ解体ショー等が
開かれ、賑わっていた。

大隅湖紅葉情報

大隅湖紅葉情報
秋の大隅湖は、大隅湖右岸一帯が紅葉で彩られ、訪れた人の目を楽しませてくれている。大隅湖の湖面に映る紅葉と青い空、周りの山々のコラボレーションは大隅湖ならではの紅葉風景だ。大隅湖の紅葉は、大隅湖右岸フラワーロード約4km沿いに散在するモミジが中心で派手さはないが湖面を背景にした風景が観賞の見所だ。湖畔には何カ所かの紅葉見所のポイントがあり、それぞれ風情の違う紅葉風景を楽しむことができる。走行しながらの鑑賞もできるが気に入った場所でじっくりと鑑賞したい。


大隅湖(高隈ダム)の紅葉。落葉したモミジもあるがまだ見頃。樹趣や場所により、ばらつきがあるがしばらくは楽しめそう。2012/11/27現在


大隅湖の湖面に映る紅葉と青い空、周りの山々のコラボレーションは大隅湖ならではの紅葉風景だ。


緑から赤へ変化するグラデーション紅葉風景


右岸フラワーロード沿いの紅葉風景

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  • 紅葉の立山黒部アルペンルートを行く

    多彩な乗り物でアルプス超えをする紅葉のベストシーズン「立山黒部アルペンルート」体験記。
    立山駅からケーブルカーで一気に標高差約1000mのに美女平へ。美女平駅広場の一角には伝説の巨木杉がそびえ立ち、ブナ等の見事な紅葉風景が広がっていた。美女平から高原バスに乗り換え、雄大な景色と紅葉の車窓風景を楽しみながら室堂へ。室堂は標高2450mの立山黒部アルペンルート内の中心地で立山連峰の主峰、標高3003mの雄山や、3015mの大汝山が間近にせまっていた。鏡のように静かなみくりが池にはこれら周囲の山々を湖面に映し出し神秘的な風情を醸し出していた。室堂からトンネルトロリーバスを使って大観峰へ。
    大観峰駅の屋上展望台から眺望する黒部湖や後立山の大パノラマは絶景だった。大観峰からロープウェイで7分ほどの黒部平へ。黒部平庭園からは目の前の雄大な峡谷と紅葉した山々を展望できた。黒部平からケーブルカーで黒部湖へ。黒部ダムの堰堤を歩きながら湖面に映る立山連峰の大パノラマ風景を楽しんだ。


    ↑赤く色付いたナナカマドなどの赤と黄のコントラストが鮮やかな七曲一帯の紅葉風景
    美女平から室堂へ向かう七曲り一帯は樹種も多く、一段と美しい紅葉風景が広がっていた。 弥陀ヶ原附近はナナカマドの赤にダケカンバやミネカエデの黄が彩を添えて見事なコントラストを描いていた。

    旅のメイン、室堂平は標高2450mの立山黒部アルペンルートの中間点にあった。バスが発着する室堂ターミナルは日本最高所の駅だ。駅前の室堂平広場に立つと目の前に立山三山をはじめ、3000m級の山々が間近に迫り迫力ある風景が目の前にあった。室堂散策のハイライト「みくりが池」の湖面には雄大立山連山が映り、立山連山の山々と湖面とのコントラストが絶景だった。立山連山の美しい景観もさることながらエンマ台から眺める地獄谷も迫力があり、圧倒された。

    ↑周囲631m、水深15.3mの火口湖のみくりが池。鏡のような湖面にまわりの山々の姿を映し出すみくりが池は室堂散策のハイライトだった。

    標高2316mに位置する大観峰は、室堂からトンネルトロリーバスで16分。コンクリート造りの重厚な大観峰駅は断崖絶壁にせり出すようにして建っていた。54段のきつい階段を登って2333mの雲上の大観峰テラスへ。屋上展望台から一望する黒部湖や後立山連峰の大パノラマは絶景だった。背後には屏風のような険しい断崖が迫っていて、一帯の紅葉が鮮やかだった。

    ↑駅の屋上展望台から一望する紅葉した黒部湖一帯や目の前にそびえ立つ後立山連峰の大パノラマは絶景だった。

    大観峰からロープウエイで標高1828mの黒部平へ。黒部平庭園に下りると正面に雄大な赤沢岳がそびえたっていた。近くには高山植物観察園があり、一帯の草木や背景の山々が鮮やかに紅葉していた。

    ↑ロープウェイゴンドラから眺望する紅葉風景

    いよいよ立山黒部アルペンルートの最終地、標高1455mの黒部湖・黒部」ダムへ。日本でもここだけにしかない「前線地下式」のケーブルカーで5分程で黒部湖駅へ。黒部湖ダム堰堤を歩くとダム湖西方には立山連峰、東方に後立山連峰がそそり立ち、迫力ある北アルプスの大パノラマが広がっていた。黒部湖一帯の紅葉した雄大な自然と黒部ダムを後にして、トロリーバスの待つ黒部ダム駅へ向かった。

    ↑黒部湖は「くろよん」の愛称で知られる黒部川第四発電所により、御前沢をせきとめてできた人造湖だ。ダム湖西方には立山連峰、東方に後立山連峰がそそり立ち、迫力ある北アルプスの大パノラマが広がっていた。

    黒部ダムは高さ186m、堤長492mでアーチ式ダムでは日本一を誇り、世界でもトップクラスのダムとされる。513億円の巨費と7年の歳月をかけ、1000万人を超える人々が携わった世紀の大工事は映画化され、今も記憶に新しい。今回、黒部ダムの名物、大迫力の観光放水を期待したが時期がずれて期待はずれだった。そのぶん、黒部湖・黒部ダム一帯の紅葉風景を堪能することができた。

    黒部ダム


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  • 白川郷合掌造り集落

    世界遺産白川郷合掌造り集落を歩く
    世界遺産白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、 岐阜県白川村荻町(白川郷)と富山県平村相倉集落、上平村菅沼集落の三つの集落で構成。近年まで「陸の孤島」といわれ、日本有数の豪雪地帯で、山間奥地閉鎖的な地形と水稲に不向きな土地と相まって年貢米を焔硝で上納し、焔硝と生糸生産を中心に生活が営まれていたという。合掌造り集落はこのような時代背景の中で家長制度のもと、合掌造り集落が発達形成された。合掌造り建築法と「結」と呼ばれる相互扶助の精神が後世に守り伝えるべき貴重な文化として評価され、1995年(平成7年)、日本では6件目の世界自然文化遺産に登録された。今回、規模も大きく合掌造り集落代表格とされる白川村荻町(白川郷)を訪ねた。

    稲の刈り取り後の白川郷合掌造り集落田園風景

    集落内には一般家庭の合掌造りのほかに「長瀬家」「神田家」「和田家」の合掌造り家屋が公開されていた。

    ↑合掌造り家屋:白川郷の合掌造りは 屋根に満遍なく日が当たるようにいずれも妻を南北に向け造られていた。合掌造りとは二本の部材を山形に組み合わせてつくるサス構造茅葺きの屋根で掌(てのひら)を合わせたような形になっていることから名付けられた。重い積雪に耐えられるように屋根の勾配が60度に近く、釘と鎹(かすがい)を一切使わず、建築材の接合部には木製のクサビやねそ(マンサク)などが用いられていた。

    結いの心が息づく合掌造り:村人総出で行われる屋根の葺き替えは、「結(ゆい)」と呼ばれる相互扶助の精神で行われ、建築物とともに後世に守り伝えるべき貴重な文化として評価され、世界遺産に登録された。

    世界文化遺産白川郷」案内板と土産店が並ぶ合掌造り集落入り口の風景。世界遺産登録により観光客が激増し、駐車場不足、プライバシーの問題等も起きているという。

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  • 広島世界遺産「厳島神社」

    広島世界遺産厳島神社」と「弥山」を探訪する。

    世界遺産厳島神社」のある宮島は、日本を代表する景勝地日本三景の一つに数えられる。1996年、厳島
    社と、背後の弥山原始林が世界遺産に登録され、その面積は島の14%にあたるという。古代より島全体が信仰の対象で6世紀末に神社が創建され12世紀半ば、平の清盛が厳島神社を海に浮かぶ今の姿に再建。今でも平安時代に清盛が伝えた舞楽が奉納されるという。原始林が茂る弥山を背景に、朱塗りの社殿が雅な世界を織り成していた。弥山の山頂一帯にはご神体として崇められ、神が宿るという巨大な巨岩・奇岩や霊火堂があり、厳かで神秘的な空気が漂っていた。弥山山頂に立つと、瀬戸内海に浮かぶ大小の美しい島々が目の前に見渡せ、360度の大パノラマ絶景を楽しんだ。

    海に浮かぶ神殿造りの社殿が雅やかな世界を織りなしていた。

    海に立つ厳島のシンボル大鳥居

    朱色の柱が整然と並ぶ回廊。壁がないので開放的で眺めもよい。

    高舞台と本殿。左右対称に17棟の社殿が続いていた。

    厳島神社周辺の名所
    厳島神社の西廻廊を出ると日本三大弁天にひとつ、真言宗の古刹「大願寺」があった。この寺は建仁年間(1201-1233)に再興されたと伝わり、本堂には本尊の薬師如来像(重文)があった。その他、厳島神社周辺には、豊臣秀吉によって建てられた豊国神社(千畳閣)、和洋と唐様が調和した美しい塔「五重塔」、宮島でもっとも古いことで知られる寺院「大本山大聖院」などの名刹や神社などがあった

    五重塔

    パワースポット弥山(みせん)山頂を目指す
    弥山(みせん)は厳島神社の背後にそびえ立つ標高535mの宮島の最高峰でその昔、弘法大師空海が修行した場所だと伝えられる。スタートは神社から徒歩10分の紅葉谷公園からロープウエーで獅子岩展望台にアプローチ。そこからハイキングで山頂を目指した。登山道路の尾根づたいの開けた場所からは瀬戸内海に浮かぶ大小の島々が見渡せ絶景だった。山道一帯の樹林帯はアカマツやツガの巨木が立ち並び、独特の樹林層を形成していた。山頂近くには本堂や霊火堂があり、神秘的な霊気に満ちていた。背丈を軽く超える巨岩・奇岩がずらりと並ぶ山頂一帯の景色は圧巻で、360度のパノラマビューを楽しんだ。

    獅子岩展望台。海と山と島が織りなす景色が広がっていた。

    途中登山道から眺める風景は絶景だった。

    霊火堂。弘法大師が焚いた護摩の火が、約1200年たった今も燃え続けているという。

    くぐり岩。山頂手前に現れたくぐり岩。弥山には巨岩・奇岩がごろごろ。

    山頂は巨岩で覆われ、360度の大パノラマが開け、絶景のポイントビューだった。

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  • 世界遺産 熊野古道「大門坂」

    熊野古道「大門坂ウォークと巨木巡礼」
    大門坂(だいもんざか)は、和歌山県那智勝浦町にある世界遺産=熊野古道の中辺路の一部で古来よりその面影をもっとも色濃く残している場所だ。古道に一歩足を踏み入れると樹齢800年の夫婦杉や楠の巨木、樹齢300年以上の杉の木立が立ち並び、苔むした古道がかつての熊野古道の雰囲気を醸し出していた。古道の途中には熊野参詣道中辺路最後の王子社「多富気王子(たふけおうじ)」や通行税をとったとされる「十一文関所跡の史跡」等が当時の面影をしのばせていた。

    大門坂入り口の世界遺産熊野古道登録の石標


    参道入口付近の樹齢800年の対の大杉「夫婦杉」があたたかく迎えてくれた。


    山道途中には、熊野参詣道中辺路最後の王子社で、多富気王子(たふけおうじ)の史跡があり、熊野古道の足跡を残していた。


    樹齢800年の楠の巨樹や樹齢三百年以上の鬱蒼とした杉の木立がかつての熊野古道の雰囲気を醸し出していた。


    古道脇の楠の巨木


    大門坂は古来より熊野古道の面影をもっとも色濃く今に残している場所だった。


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