広島世界遺産「厳島神社」
世界遺産「厳島神社」のある宮島は、日本を代表する景勝地で日本三景の一つに数えられる。1996年、厳島神
社と、背後の弥山原始林が世界遺産に登録され、その面積は島の14%にあたるという。古代より島全体が信仰の対象で6世紀末に神社が創建され12世紀半ば、平の清盛が厳島神社を海に浮かぶ今の姿に再建。今でも平安時代に清盛が伝えた舞楽が奉納されるという。原始林が茂る弥山を背景に、朱塗りの社殿が雅な世界を織り成していた。弥山の山頂一帯にはご神体として崇められ、神が宿るという巨大な巨岩・奇岩や霊火堂があり、厳かで神秘的な空気が漂っていた。弥山山頂に立つと、瀬戸内海に浮かぶ大小の美しい島々が目の前に見渡せ、360度の大パノラマ絶景を楽しんだ。
海に浮かぶ神殿造りの社殿が雅やかな世界を織りなしていた。
海に立つ厳島のシンボル大鳥居
朱色の柱が整然と並ぶ回廊。壁がないので開放的で眺めもよい。
高舞台と本殿。左右対称に17棟の社殿が続いていた。
厳島神社周辺の名所
厳島神社の西廻廊を出ると日本三大弁天にひとつ、真言宗の古刹「大願寺」があった。この寺は建仁年間(1201-1233)に再興されたと伝わり、本堂には本尊の薬師如来像(重文)があった。その他、厳島神社周辺には、豊臣秀吉によって建てられた豊国神社(千畳閣)、和洋と唐様が調和した美しい塔「五重塔」、宮島でもっとも古いことで知られる寺院「大本山大聖院」などの名刹や神社などがあった
五重塔
パワースポット弥山(みせん)山頂を目指す
弥山(みせん)は厳島神社の背後にそびえ立つ標高535mの宮島の最高峰でその昔、弘法大師・空海が修行した場所だと伝えられる。スタートは神社から徒歩10分の紅葉谷公園からロープウエーで獅子岩展望台にアプローチ。そこからハイキングで山頂を目指した。登山道路の尾根づたいの開けた場所からは瀬戸内海に浮かぶ大小の島々が見渡せ絶景だった。山道一帯の樹林帯はアカマツやツガの巨木が立ち並び、独特の樹林層を形成していた。山頂近くには本堂や霊火堂があり、神秘的な霊気に満ちていた。背丈を軽く超える巨岩・奇岩がずらりと並ぶ山頂一帯の景色は圧巻で、360度のパノラマビューを楽しんだ。
獅子岩展望台。海と山と島が織りなす景色が広がっていた。
途中登山道から眺める風景は絶景だった。
霊火堂。弘法大師が焚いた護摩の火が、約1200年たった今も燃え続けているという。
くぐり岩。山頂手前に現れたくぐり岩。弥山には巨岩・奇岩がごろごろ。
山頂は巨岩で覆われ、360度の大パノラマが開け、絶景のポイントビューだった。