日本一の名瀑那智滝

世界遺産熊野古道を歩く「那智の滝
那智川に懸かる「 那智の滝」は那智大社の信仰の起源で、太古から神として崇められ、飛瀧神社のご神体であるとされる。原生林が繁茂する山中には、総称〈那智四十八滝〉があり、一般に那智滝といえばこのうち一ノ滝のことで、「那智大滝」「御滝」「三筋の滝」とも呼ばれる。那智山中の清らかな水を集めて毎秒1トンの水が幅13m、高さ133mから直瀑となって流れ落ちる光景は絶景で日本三名瀑/神瀑に数えられている。2004年4月、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコ世界遺産に登録。

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133mの高さから石英粗面岩の断崖の岩肌をストレートに落下する風景は絶景だ。落差が133m、幅13m、滝つぼの深さは10mと一段の滝としては日本1位を誇る名瀑だ。


飛瀧権現 那智大瀧」と記された入り口の岩から御滝まで473段の坂を下りきると滝の下の広場に至る。大滝には、「熊野那智大社別宮飛瀧神社」が鎮座するが本殿も拝殿もなく、大滝自体が御神体で滝を直接拝観する形になっていた。


滝の上段の銚子口には、注連縄(しめなわ)が張られ、「飛龍神社」の御神体として祀られていた。滝の落ち口の岩盤には、3つの切れ目があり、三筋に分かれて落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれる。三筋の流れが一つにまとまり断崖の岩肌をストレートに落下し、岩壁に砕け散る飛沫と轟音が霊域らしい荘厳な雰囲気を漂わせていた。


青岸渡寺(左:三重塔 下:尊勝院)と那智滝

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