森林植物園の桜

森林植物園の桜「マメザクラ、キンキマメザクラ他」
神戸市立森林植物園は六甲の山並みと自然を生かした植物園だ。六甲山系の山間部にある森林植物園のさくら園では市街地より開花が遅く、この日ソメイヨシノをはじめベニシダレ等の桜が満開をむかえていた。エドヒガン、ベニシダレ、マメザクラ、キンキマメザクラ、ウコンザクラ等、樹種が多く、長い期間楽しめるのがこの園の魅力だ。ソメイヨシノやベニシダレを中心に今回、特に目をひいたのがマメザクラとキンキマメザクラだった。

マメザクラ:マメザクラ(豆桜)はバラ科の桜の野生種の一つで富士山近辺やその山麓、箱根近辺等に自生し、フジザクラハコネザクラとも呼ばれる。マメ(豆)の名が表すように、この種は樹高が高くなく、白から紅色の小さな一重の花弁が特徴だ。↑


キンキマメザクラ:キンキマメザクラはマメザクラの変種で、主に本州(富山・石川・福井・近畿・中国)に分布するバラ科の植物だ。シダレザクラやソメイヨジノに比べて派手さはないが極淡い紅色で一重の可憐な小さな花だ。↑


キンキマメザクラアップ:シダレザクラやソメイヨジノに比べて花の付きがまばらだで一つの花序に1〜3個の花が下向きに咲き、萼筒の長いのが特徴だ。↑


枝垂桜は江戸彼岸の変種で、枝が下垂し、その中でも花色が特に濃いものをベニシダレと呼ぶ。↑


森林植物園のさくら園はベニシダレやソメイヨシノを中心に豪華で優雅な風景を演出していた。森林植物園の桜の数は多くないが樹種が多く、長い期間を通して鑑賞できるのがこの園の魅力だ。


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