串良「オオガハス」

串良の初夏の風物詩「オオガハス」
串良総合支所駐車場前の小さな堀の一角に鮮やかな紅色の大賀(おおが)ハスが花を咲かせ、訪れる人の目を楽しませている。大賀ハスは6月下旬から7月にかけて開花がみられ、串良町の夏の風物詩だ。大賀ハスは1951年(昭和26年)に、植物学者の故大賀一郎博士が千葉県千葉市の検見(けみ)川にある落合遺跡の土器に残っていた約2000年前と推定される古代ハスの実を発見し、開花させたハスだ。このハスが「世界最古の花・生命の復活」として、博士の姓を採って「大賀ハス」と命名され、全国に株分けされた。串良のオオガハスは有明町出身の元教師故国分重春さんが、知人から株分けしてもらったものを、昭和58年に串良小学校跡地の堀のいづつに植え込まれたものとされる。2000年以上自然交配されず、毎年株分けして育てられてきたことから植物学的に大変価値があり、2011年2月23日に鹿屋市の指定文化財(天然記念物)となった。

鹿屋市の新指定文化財(天然記念物)となった大賀ハス

2000年以上のハスの実から開花させた大賀ハス

6月下旬から7月にかけて開花。午前中が見頃

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