安楽山宮神社春祭り

志布志市安楽の山宮神社と安楽(やすら)神社ではその年の豊作を祈願する伝統行事の春祭りが行われる。祭りは2月の第二土曜日に山宮神社で稲に似せた竹串を境内に植える「お田植え」行事や浜下り、正月踊りが行われる。翌日曜日は近くの安楽神社で「田打ち」「牛使い」「種蒔き」「田植え舞」「カギ引き」等の打植祭と正月踊りが行われる。山宮神社は男、安楽神社は女の神様が祭られ、祭りに伴う一連の行事は一体とされる。最後は「正月踊り」が境内いっぱいに繰り広げられ、祭りが締めくくられる。

カギヒキ祭り

正月踊り

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志布志山宮神社のだご祭り

春到来を告げる志布志山宮神社の「ダゴ祭り」が6日開かれた。同神社の「ダゴ祭り」は県内で一番早い春祭りで現在は2月の第一日曜日に開かれる。ダゴ祭りのメインは、ダゴ花争奪戦。「団子花」(だごばな)は、長さ約2メートルの孟宗竹の先にワラツトを巻き付け、紅白の団子の竹串や金柑、椿の花などが飾り付けされている。団子の竹串は稲穂の代わりであるとされる。いただいたダゴ花は縁起物として持ち帰り、食べたり、家に飾ってその年の五穀豊饒、無病息災を願う。

だご花の奉納とともに古くから行われているのが、神舞奉納だ。昭和17年より一時途絶え、昭和58年、地区の有志によって復活され、現在、田之浦山宮神社神楽保存会によって伝承されている。昔は33段が舞われたと伝えられるが現在は、彦舞、童鬼神舞、帯舞、稚児鬼神舞、弓舞、田の神舞、四方鬼神舞等20段が復活し、ダゴ祭りではそのうち6段が奉納された。

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大隅祭り風景

大隅の代表的な伝統祭り
大隅半島の各地では新暦の2月から3月にかけて各地の神社を中心に、その年の豊作を祈願して春祭りが行われる。この春祭りは打植祭り、正月祭り、2月祭り、団子(だご)祭りなど名称は多様で、内容も変化に富む。春祭りでは神楽(神舞)が奉納され、方言を交えたユーモラスな即興の台詞や所作で田打ちや牛使いの様子が演じられる。二本の股木を互いにひっかけて引き合い、豊凶を占うカギヒキ祭りも大隅地方独特の祭り風景だ。旧暦八月になると水神祭りがおこなわれ、このとき奉納されるのが八月踊りである。秋の収穫期にはホゼ祭りがおこなわれ、曽於市大隅町の弥五郎どん祭りや肝付町、末吉町の流鏑馬祭りが盛大に繰り広がられる。農耕文化が息づく大隅半島大自然の中で、人びとは、心ふれあう祭りを今に伝承し、四季折々に楽しんできた。 

肝付町流鏑馬

約900年の歴史と伝統を誇る肝付町流鏑馬肝付町新富の四十九所(しじゅうくしょ)神社前の宮の馬場で繰り広がられる。色鮮やかな狩衣装束の若武者が人馬一体となって疾走する馬上から弓を射る流鏑馬は国家安泰、悪疫退散、五穀豊穣を祈願して行われ、毎年多くの人出で賑わう。

弥五郎どん祭り

弥五郎どん祭りは,大隅町岩川八幡神社の大祭をいい、11月3日に開催される。弥五郎どん祭りは、昭和63年、県無形民族文化財に指定され、県下三大祭のひとつに数えられる。一説によると、弥五郎どんは武内宿弥の化身あるいは隼人の酋長であると言われる。

お釈迦祭り

4月29日、志布志の伝統行事、お釈迦(しゃか)祭りが開催され、近郷近在からたくさんの参拝客や見物人で賑わう。お釈迦祭りは「お釈迦様」の誕生を祝う祭りで、宝満寺を中心に毎年開催され、鹿児島県の三大祭のひとつに数えられる。昔はお釈迦様誕生日の4月8日に開催されていたが、現在は4月29日のみどりの日に開催される。

荒佐祭り(照日神社春祭り)

荒佐祭りの特色のひとつに伝統芸能の神舞奉納がある。神舞保存会によって受け継がれ、2009年の春祭りでは67年ぶりに「浦安の舞」が復活した。神舞には「小鬼神の一人舞」、「地割(ぢわり)舞(弓舞)」、「矢立(やたて)」、「矢抜(やぬき)」、「四人鬼神」、「杵舞(きねまい)」、「田之神」など19の舞があり、「照日神社神舞保存会」によって継承されている。

だご祭りと神楽(田ノ浦山宮神社)

志布志市志布志の田之浦の山宮神社で県指定無形民俗文化財の「だご祭り」が開かれる。春の訪れを告げる春祭り「だご祭り」は、氏子である田之浦地区12の各集落から1本づつ、長さ約2メートルの孟宗竹の先にワラツトを巻き付け、紅白の団子の竹串や金柑、椿の花などをつけた「団子花」(だごばな)が奉納される。団子の竹串は稲穂の代わりであるとされる。

だご花の奉納とともに古くから行われていたのが、「神舞」だ。昭和17年より一時途絶え、昭和58年、地区の有志によって復活され、現在、田之浦山宮神社神楽保存会によって伝承されている。昔は33段が舞われたとつたえられるが今年は彦舞、帯舞、稚児鬼神舞、弓舞、田の神舞、四方鬼神舞の6段が奉納された。

「鉤(かぎ)引き祭り」(鹿屋市高隈地区中津神社)

「鉤(かぎ)引き祭り」は、上・下両高隈地区の青壮年たちによって、二股の雌木とかぎまたの雄木をからみ合わせて引き合う神事で五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願う伝統行事。300年以上の歴史を持つこの綱引きならぬ「鉤引き神事」は負けると豊年の夢も破れるとあって、老いも若きも元気いっぱい、汗だくになって熱戦を繰り広げる。鈎引き祭りは鹿屋市上高隈町の中津神社境内で行われ鹿屋市無形民族文化材に指定されている。もとは旧暦2月の初卯の日に行われたが、現在は毎年2月の第3日曜日に行われる。

棒踊り(鹿屋市山宮神社)

山宮神社(鹿屋市串良町)の春祭りは五穀豊じょうと家内安全を祈念して、約400年の歴史を持つ伝統行事だ。山宮神社春祭りに伴う芸能は、「正月踊り、鉤引き、田打」から成り、昭和37年10月24日鹿児島県指定無形民俗文化財に指定されている。

正月踊り(志布志市山宮神社)

安楽山宮神社の正月踊りは黒頭巾を着けた白黒の装束の正月踊りが大きな特徴で県の無形文化財に指定されている。黒のお高祖頭巾に黒紋付、黒の手甲脚絆に黒の足袋という黒装束に身を固めた地元青年達が、腰に手拭、サルノコ人形をさげて踊る珍しい踊りである。この正月踊りは境内だけでなく、「庭回い」といって、安楽校区内の九つの自治会を回って踊られる。正月踊りは、九つの踊りからなり、最後は早いテンポのにぎやかな踊りで締めくくられる。

本町八月踊り(肝付町

高山地区の本町八月踊りは、五穀豊穣、無病息災を祈願して踊られる肝付町の伝統行事のひとつだ。旧暦の八月十八日に踊られていたが現在は、隔年9月第四土曜日に開催され、初秋の風物詩となっている。男子は浴衣に黒の紋付羽織と菅笠(ジン笠)、女子は裾綿入れ裾模様の着物に、お高祖頭巾を被った独特な出で立ちだ。本町中央付近の道路上に櫓を組み、その上で太鼓、三味線、鼓弓が演奏され、曲に合わせて古老たちが踊り歌(五尺・一ッとの・お久米句読・思案橋・万次郎句読・おはら万女・平佐句読・船頭衆)をうたう。

都万神社神舞(大崎町)

大崎町仮宿にある都萬神社秋の例大祭で70年振りに神舞が復活し、奉納された。戦前に作られた照日神社の神舞解説書等を手がかりにして、神舞四段が復元した。舞われた神舞は、「豊栄(とよさか)の舞」、「地割舞(じわれまい)」弓舞、「四人鬼神舞(よったいきじんまい)」、「薙刀舞(なぎなたまい)」、「田之神舞(たのかみまい)」。

くしら二十三や市(鹿屋市)

大隅路に春の訪れを告げる「くしら二十三や市」
大隅地区新春恒例のくしら名物「くしら二十三や市(にじゅうさんやいち)」は、鹿屋市串良総合支所前の県道約800mが歩行者天国となり、地元の特産品や陶器、刃物、農具、竹細工等の生活実用品のほか、日用雑貨、地元特産品など県内外から約300店舗が軒を並べる。市は江戸時代後期の天保年間から旧暦の12月23日に正月用品の物々交換の場として始まった。戦後一時途絶えた時期があったが1952年(昭和27年)に復活。毎年1月末に開催され、春の訪れを告げる大隅路の風物詩となっている。特に、植木市や陶器市は昔ながらの人気があり、二十三や市の名物だ。二十三や市では剣道大会や音楽パレード、太鼓の演奏、歌謡ショー等、多彩な催しが市を盛り上げる。


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